宮部みゆきさんの新刊を発見♪さっそく読みました。
時代小説らしい表紙。
おそろし→恐ろしい→お初ものがたりみたいなのかな?
ワクワクします。今回も一気読みの予感。
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江戸商人の子供がいない叔父夫婦のもとで暮らし始めた「おちか」。
おちかの行動範囲は家の中だけ。一歩も外出しない。
何かの原因があり心を閉ざして過ごしている様子。
毎日、自ら望んで女中のように過ごしていた。
ある日、急遽叔父夫婦は客先(上お得意様)へ伺うことになった。
碁の相手が来る予定があり、粗相なきよう接客をおちかに頼む叔父。
元々おちかの実家は旅籠であり、客人も商売人のため状況を察して事なきを得た。庭に咲く彼岸花を見て、とても驚く客人。理由をおちかに語りだす。
いわゆる百物語。
帰宅した叔父は番頭や女中、おちかから話を聞いた。
叔父は早速「百物語聞きます」と話を広め始め、おちかは月に1度訪ねて来る人の話を聞かなくてはならなくなった。
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ひきこもりの姪を商売の種にする叔父の動きに苦笑したけれど、外部の人との関わりを断つ姪を思っての事だったのかも知れない。リハビリみたいな。
「おちか」が暗い原因は何なのか?
どんな百物語がでてくるのか?
断片的な話がどこで繋がる話なのか?
はまって1日で読み終わりました。
「人は苦しみ悩む事が多いけれど、結局時間や人でしか解放されない」んだよね。登場人物の1人だけサラ〜ッと触れられているので、続編が出るかも。
おそろし 三島屋変調百物語事始
宮部 みゆき
この記事に対するコメント
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効果のあるリハビリでしたね。
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